コラム日本人と外国人の共生社会の実現に向けて 安心・安全で多様性に富む活力ある社会のために

日本人と外国人の共生社会の実現に向けて 安心・安全で多様性に富む活力ある社会のために

日本で生活する外国人が増えています。2023 年度末、在留外国人が約 341万人と最多を更新しました。安全・安心に暮らせる共生社会を実現するためには、お互いに尊重し合い理解しあうことが大切です。今回は、出入国在留管理庁から公表された「日本人と外国人との共生社会の実現に向けた政府の取り組みガイドブック」をご紹介します。

まず、どの国や地域から多く外国人が来ているのか、どのような在留資格が多いのかを確認してみましょう。


国籍・地域別の在留外国人数は下記のとおりです。上位10か国・地域では、韓国を除き、いずれも前年末に比べ増加しました。ミャンマーは前年末11位から8位となっています。

①中国 821,838人(24.1%)
②ベトナム 565,026人(16.6%)
③韓国 410,156人(12.0%)
④フィリピン 322,046人(9.4%)
⑤ブラジル 211,840人(6.2%)
⑥ネパール 176,336人(5.2%)
⑦インドネシア 149,101人(4.4%)
⑧ミャンマー 86,546人(2.5%)
⑨台湾 64,663人(1.9%)
⑩米国 63,408人(1.9%)


在留資格別には下記のとおりです。

①永住者 891,569人(26.1%)
②技能実習 404,556人(11.9%)
③技術・人文知識・国際業務 362,346人(10.6%)
④留学 340,883人(10.0%)
⑤特別永住者 281,218人(8.2%)


では外国人は日本での生活をどのように感じているのでしょうか。調査結果の一部をご紹介します。


Q 日本の生活に満足していますか?
・満足している 42.3%
・どちらかといえば満足している 44%
・満足していない 2.9%
※86%の外国人が満足しているという結果が出ています。


Q 満足している理由
1位 居住環境が良い 36.5%
2位 文化や習慣が合う 8.4%
3位 治安が良い 13.8%


Q 満足していない理由
1位 給料が安い 24.7%
2位 物価が高い 19.5%
3位 外国人に対する差別がある 18.1%


Q 日本語学習での困りごとは?
・日本語教室の受講料が高い 21.1%
・無料の日本語教室が近くにない 17.7%
・学んだ日本語を活かせる機会がない 14.2%


Q 病院で困ったことは?
・病状を正確につたえられない 15.6%
・病状に合う病院がどこにあるか分からない 14.8%
・言葉が通じる病院がどこにあるか分からない 12.9%


在留外国人に対する基礎調査の詳細は出入国在留管理庁のサイトへ こちら


ガイドブックには各省庁の具体的な取り組みが掲載されています。経済産業省の「職場でのミスコミュニケーションを考える」動画教材及び学びの手引きは、ミスコミュニケーションが起こりやすい場面を1〜3分程度の動画で紹介しています。また、ワークシートも用意されていますので、職場における日本人社員と外国籍社員の効果的なコミュニケーション促進の研修に活用できます。ぜひ参考になさってください。


HarmoniUP!(ハーモニアップ!)(出入国在留管理庁)

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